姫丸の、つれづれに「きもの履歴」つづきです。
アバウトですが、時代は1980年代の半ば〜バブル全盛の1990年代の初め頃です。

<きもの熱中期>

きもの熱に浮かされると、もう寝ても覚めても・・・ですよね〜。
仕事の合間にはデパートや呉服店を巡り、きもの○○市には駆けつけ、
「いついくら入ってくるから、それで買おう」と、きもの中心にやりくり算段。

きもの着始めの頃、なにが楽しいかって、「人を驚かせられて誉めてもらえる」ことでしょう。
20代で着ている人は皆無に近かったし、私は「一番きもの着そうにないタイプ」だったので、
みなさん、のけぞって驚いてくださいました。

それに味をしめて!? 仕事関係のパーティーや忘年会、飲みに行くときも、きもの。
京都へも持って帰っては着てました。

見ると欲しくなるので、見に行かないように・・・とは思っても、
やっぱり見るだけでも見たい!と、この頃いちばん数を見て触って、やっぱり買っちゃってましたね〜。

しか〜し k2.gif ウハウハしていても、一人家計は自転車操業、たちまち火の車に。
早々に「なんとか安く」を目指すことになった姫丸は・・・

いまでも恒例、京都高島屋お正月イベントの、きもの市。そのイベントだけの出店で、
「映画提供衣装orモデル着用品」というのがあるのを知り・・・
なにせ映画提供衣装なので、かなり凝った個性的な着物が揃っていて、しかも仕立て上がり!
ほぼ新品で反物価格より安い!これだ〜〜〜!と・・・
それが私の価格基準になり、以後、お誂えには慎重に。
年に一度お正月の楽しみに、お仕立て上がりを買う、ということが多くなりました。
<バブルと共に下降>

そうこうしているうちに私も30代、時代はバブルまっさかりへ。
私の生息する六本木周辺あたりは連日、浮かれたパーティーのような人混み。
いま思えばバブルの頃は、ジュリアナ、ボディコン、女子大生、Hanako族・・・と
「若さ」と「ブランド」だけが、もてはやされた時代。

大人の風情や和の美意識は、どこへいったの?という空気のなかで、
20代の頃は常にチラホラいた飲み友BFたちも、それぞれに忙しく
なかなか誘ってくれなくなり・・・
妙齢の30女は、いったいどこへきもの着て行きゃいいのよ〜〜〜 f24.gif

すでにどこへ行くにも困らないくらい、そこそこの数の着物を持っていた私は、
着たい!というときめきより、「着なきゃ、もったいない」に変化してきていました。

おまけに、バブルの恩恵にも浴せず収入は頭打ち状態というのに、家賃は大・高騰!
着物も海外旅行もブランド品も高級レストランも・・・どんどん遠ざかり、
急に老け込んだ気分で、きもの熱も下降の一途をたどったのでした。(つづく)

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