本場大島紬には、機械織りで作られているものもあります。
鹿児島県大島染織指導書発行の創立50周年記念誌によれば、「昭和39年に自動織機による無地・縞の絹織物生産される」という記述があり、機械織りの生産が本格化したのは昭和40年代からです。
機械織りの種類
■ 緯絣(織絣)
ヨコ絣糸だけで模様が織り出された、緯絣が織られています。
手織りの緯絣と同様に、緯マルキという単位が使われます。
■ 縞大島
無地柄、格子柄などがあります。反物の端に「本場縞大島」とあるものは機械織りの縞大島です。
■ 染め大島
縞大島の無地柄の反物を生地として使用し、友禅などの手法を用いて柄を後染めしたものをいいます。
織りと染めのコラボレーションが楽しめ、染め大島の訪問着や付下げは、パーティーや二次会などにも着られます。
ほかに、スワトウ刺繍を施したもの、絞りを施したものもあります。
男物の本場大島紬には、亀甲柄を簡略化したような緯絣やチラシという柄の縞大島もあります。
<手織りとの違い>
設計から染め、織りまでの工程は手織りと同じで、織り機が機械に置き代わっているだけです。
人の手と違い均一の力でムラなくしっかり織り込むので、糸同士の間が詰まり、手織りに比べると重く硬めになります。が、泥染めが施された機械織りは、手織りのような柔らかさがあります。
<機械の改良と織り方の工夫>
機械も改良が続けられ、モノ作りの精度を高め、風合いに変化をもたせるため、素材となる糸にこだわる機屋さんもあります。
また手で絣を揃えながら織るなど、機械に人の手を加えることによって精巧な柄も作られています。
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