織りの着物を代表する本場大島紬。本場大島紬といえば本来「先染め・手織り」ですが、
近年では「先染め・機械織り」「機械織り・後染め」といった大島紬もあります。
また、たくさんの工程を経て作られる手織りの本場大島紬は、
染め方の違い、織り方の違い、織り技法による違い、マルキによる違いetc.
実に様々なところで違いが出てきます。
世間一般で「大島紬」といわれているものをザックリと分解して、一覧にしてみました。
左から右へ、染めと織り方の組み合わせで、
「泥染め・経緯絣・一元式・5マルキ」もあれば、「泥藍染め・経緯絣・片ス式・9マルキ」も、
「化学染料・手織り・緯絣」も、「泥染め・機械織り・縞大島」も、
「機械織り・無地柄・友禅染め訪問着」も・・・と、いろいろいろいろあるわけです。
(もちろん技術的に不可能な組み合わせや、商品企画上ありえない組み合わせもありますが)
では、たとえば一元式5マルキと片ス式9マルキは、どう違うのでしょう?
それぞれどのようなもので、どこを見れば違いがわかるのでしょう?
次々わいてくる「?」を「!そーだったのか!」にするために、解きほぐしていきましょう。
表記についてのおことわり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
産地で使われている漢字を用いました。
経緯絣(たてよこかすり)、緯絣(よこかすり)
糸に関する表記では、読みやすいようにカタカナ表記としています。
経糸 → タテ糸 緯糸 → ヨコ糸
絣、絣糸 → 漢字のままの表記とします。絣は「かすり」と読みます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜