きもの低迷期〜そして復活へ!

姫丸の「きもの履歴」つづき、きょうで完結です ♪
だれも人の「きもの履歴」なんて興味ないかな・・・と思ってましたが。
たくさんの方に見に来ていただき、ありがとうございます!
あ〜、なんだか恥ずかしいわっ f22.gif でも、がんばって書こっと!

<きもの低迷期>

きものを着る機会は減り、収入も減ってきた、バブルの後期。
冷静に自分の身の回りを振り返れば、高い家賃を払っている部屋は、
30代の部屋とは思えないチャッチイ家具ばかり。
仕事先に行けば、ブランド物のカッコいい洋服を着た人が多くなっていて・・・
まともなスーツも持っていなかった私は、
こんなみすぼらしい恰好じゃ、来る仕事も来なくなる!と、たら〜り冷や汗 f24.gif

あ〜。それもこれも、きものばかりに、お金をつぎ込んでいたからだわ〜 g09.gif

嘆きつつ、必要にも迫られ、将来への不安も出てきた私は、
お金の使い道を「きもの → 身の回り全体の底上げ」へと移したのでした。

仕事用の服や靴、お気に入りになったブランドの洋服、家具、そして・・・パソコン。
この頃はホントに高くて、私の初代MACのPowerBookは、あれこれ揃えて50万円突破!

どこにも着物を買う余力なんてなかった、30代も半ばの数年。
バブルははじけ、オトコにも恵まれず、着よう、という気も薄れていましたが。

それでも年に数回は、おそるおそるきもの○○市には出かけ、
ごくごくたまにキャ〜〜ッとなって買い、
飲み友BFと飲みに行くときや異業種交流を兼ねた「ワインと食事を楽しむ会」、
友人と始めた「着物と俳句の会」などには、思い出したように着ていってました。

その都度、「やっぱり、きものっていいわ〜 ♪ 」とは思うものの。
それは熱とは違い、ちょっと非日常のファッションとして楽しむ着物、という感覚です。

そして1995年、阪神淡路大震災のあった年の10月。
私のインターネット・ライフが始まり、ずいぶんハマりました。

またこの後、近所に行きつけのBARができ、顔なじみの「店友」も増えてきて、
たまに着物で行っては、久しぶりに「驚かれて誉められる」快感を楽しみ、
よく深夜まで飲んだくれて・・・気がつけば40代 f30.gif
<きもの復活へ>

バブル後の失われた10年、収入も激減し、洋服も買えないよ〜な2003年の終わり頃。
Yahoo!オークション、初落札!
うわ〜こんなに安く!と、たちまちオークションにドップリ浸かっちゃった私は、
それから数年、「過去の自分を、いまの自分と取り替える」という感じで、
洋服を売ったり買ったりして楽しみました。

そうして洋服ダンスの中味は、ほとんど入れ替わり、
私にとって新しい、いま着たいものばかりになり、とっかえひっかえ着て飲みに行ってました。
お洋服全盛期、きものは・・・これまでで、いちばん着なかったですね〜。

この頃は、Yahoo!オークション「和装・着物」ジャンルも、チラチラのぞいた印象では
「呉服屋さんが出している、呉服屋さん価格」のものばかりだったかと。
な〜んだ高いじゃん、と、寄りつきもしませんでした。が・・・

いつのまにか・・・1000円、2000円スタートもアリの、ウキャ〜〜〜ッな世界に g02.GIF

これでおとなしくしていられる私じゃ、ありませんでしたわっ。
きもの熱、再点火。すぐさま大噴火!

買ったものの合う帯のないまま、躾け糸付きのままで眠っていた着物たちのために帯を!
欲しくても高くてなかなか買えなかった大島紬を!
いま着たいコーディネートをかなえてくれる帯を!・・・・と、きょうに至るまで続いています ♪

流行は繰り返し、洋服は着尽くした感もあり、
40代後半〜、これからのおしゃれ、これからのカッコよさ・・・を考えると

やっぱり、きもの! これっきゃ、ないでしょ 0d01.gif

(このあたりのことは、最初のブログ「ときめく姫ごころ ♪」に詳しく書いています)

そして・・・小さな浮き沈みはありつつも、
安く楽しく、「カッコいい、きもの美人」を目指して、姫丸は、きょうも行く!

長々と読んでいただき、ありがとうございました〜!きょうも画像ナシですが、ぜひポチッ!と〜
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きもの熱バブル!? 熱中〜下降へ

姫丸の、つれづれに「きもの履歴」つづきです。
アバウトですが、時代は1980年代の半ば〜バブル全盛の1990年代の初め頃です。

<きもの熱中期>

きもの熱に浮かされると、もう寝ても覚めても・・・ですよね〜。
仕事の合間にはデパートや呉服店を巡り、きもの○○市には駆けつけ、
「いついくら入ってくるから、それで買おう」と、きもの中心にやりくり算段。

きもの着始めの頃、なにが楽しいかって、「人を驚かせられて誉めてもらえる」ことでしょう。
20代で着ている人は皆無に近かったし、私は「一番きもの着そうにないタイプ」だったので、
みなさん、のけぞって驚いてくださいました。

それに味をしめて!? 仕事関係のパーティーや忘年会、飲みに行くときも、きもの。
京都へも持って帰っては着てました。

見ると欲しくなるので、見に行かないように・・・とは思っても、
やっぱり見るだけでも見たい!と、この頃いちばん数を見て触って、やっぱり買っちゃってましたね〜。

しか〜し k2.gif ウハウハしていても、一人家計は自転車操業、たちまち火の車に。
早々に「なんとか安く」を目指すことになった姫丸は・・・

いまでも恒例、京都高島屋お正月イベントの、きもの市。そのイベントだけの出店で、
「映画提供衣装orモデル着用品」というのがあるのを知り・・・
なにせ映画提供衣装なので、かなり凝った個性的な着物が揃っていて、しかも仕立て上がり!
ほぼ新品で反物価格より安い!これだ〜〜〜!と・・・
それが私の価格基準になり、以後、お誂えには慎重に。
年に一度お正月の楽しみに、お仕立て上がりを買う、ということが多くなりました。
<バブルと共に下降>

そうこうしているうちに私も30代、時代はバブルまっさかりへ。
私の生息する六本木周辺あたりは連日、浮かれたパーティーのような人混み。
いま思えばバブルの頃は、ジュリアナ、ボディコン、女子大生、Hanako族・・・と
「若さ」と「ブランド」だけが、もてはやされた時代。

大人の風情や和の美意識は、どこへいったの?という空気のなかで、
20代の頃は常にチラホラいた飲み友BFたちも、それぞれに忙しく
なかなか誘ってくれなくなり・・・
妙齢の30女は、いったいどこへきもの着て行きゃいいのよ〜〜〜 f24.gif

すでにどこへ行くにも困らないくらい、そこそこの数の着物を持っていた私は、
着たい!というときめきより、「着なきゃ、もったいない」に変化してきていました。

おまけに、バブルの恩恵にも浴せず収入は頭打ち状態というのに、家賃は大・高騰!
着物も海外旅行もブランド品も高級レストランも・・・どんどん遠ざかり、
急に老け込んだ気分で、きもの熱も下降の一途をたどったのでした。(つづく)

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姫丸の きもの以前〜きもの初め

先日のブログで「きものを着たいかどうかは、自分の状態の物差し」とか書きましたが。
きものに目覚めてから20数年、初期の熱病の頃〜まったく着なかった頃〜復活の最近まで
長いスパンで見たらどうだったんだろう?と、ふと思い・・・つれづれに、もの想ふ秋の夕暮れ、
「きもの履歴」など振り返りつつ、綴ってみようと思います f26.gif

<きもの以前>

私の父方の家は、京友禅の染め所をやっていました(いまでもン代目、続いてます!)。
幼い頃にかいだ染料のにおい、工房に反物が張り巡らされた光景を、
いまでもはっきり覚えています。
そのまま素直に成長すれば、成人式には京友禅の振り袖・・・のはずでしたが。

京都の堅苦しさから脱出、やりたいこともあって東京に来ていた私は、
振り袖の晴れがましさが好きになれず、成人式の「制服」のようだったのもイヤで、
一人で着られない物を持っていても仕方ないじゃん、とも思い。
なによりその頃はバイクが趣味で、ナナハンかっ飛ばしていたので、
「振り袖なんて、いらない!」と・・・振り袖は一枚も持ったことがありません。

<きもの初め>

それから社会人になり、仕事をしつつ、引っ越し資金を稼ごうとバイトを始め・・・
そこで突如きものに目覚めました!
バイト先のレストランクラブのママは、大島紬が大好きな方で、
大島紬の付下げや訪問着に、その着物のためだけに誂えた帯、
いまにして思えば「粋かわいい」「はなやかスタイリッシュ」な着こなしで、
しなしなと媚びた風情は微塵もなく、さっそうとして身ごなしも美しく、
私は、きものって素敵、なんてかっこいいの〜〜〜 f07.gif と、すっかり魅了され・・・

この人に出会わなかったら、きものとは無縁の人生やってたことでしょう。
着付けもママに教えていただきました ♪
余談ですが、その店のお客様には当時1年生議員だった方も多く、後に大臣や総理大臣!になった方も。
なかには、なんであの人が〜〜〜!!!と思う人も、なってましたね〜 f24.gif

それから、ちょこちょこデパートの呉服売場をのぞくようになり・・・
松屋銀座の特選呉服のコーナー、その奥に飾ってあった着物に一目惚れ f07.gif
ジ〜ッと見惚れること数分。
「20代なかばの一人客が、まさか買うわけないよね〜」という視線を感じ始めたとき、
どこからともなく年輩の男性店員さんが声をかけてくださり・・・
とても親切に接客していただいて、大決心!
帯も持っていなかったので、その場で合わせて、清水の舞台から飛び降りました。
そのときのコーディネートが、これです。

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ロゼワイン系の紬に野の花々の織り柄の付下げ、桜にも紅葉にも合う柄の、本つづれ帯。
いま見ると、わりとおとなしめなコーディネートだな〜と思いますが、
着物も帯も、いまの年でもまだまだいけるし、お気に入り ♪ です。

さて。これを誂えて、いったんキャ〜〜 ♪と飛び降りてしまうと
度胸が据わるというか、飛ぶのが快感、クセになるというか。
当時は日本経済右肩あがり、私の本業も軌道に乗ってきていたので、
先々のことなど考えることもなく・・・

こうして、着物屋さんをハシゴして稼いだ分を着物につぎ込む、ウワ〜ンどうしよ〜 g02.GIF
な数年が始まったのでした。(つづく)

応援ポチッ、ありがとうございます!私の「きもの恩人」ママのことは、後日また詳しく書きたいと思います
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